この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2008年6月)

2008年6月10日

さらに補足
初回投稿日時: 2008年06月10日15時24分41秒
カテゴリ: Mozilla Core 雑談
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もうひとつ補足しておきます。

Linuxでも同様の問題があり、現在も解決しているのかどうか不透明です。

また、Windowsでもwindowlessの場合に同様の問題があり、こちらは修正の目処すらたっていません。また、話題のMac版のバグが修正しても、これと同じ、windowlessの場合の問題はMacでも残ります。

この様に、FlashでIMEを使う場合には問題が多いです。Webコンテンツの作者はFlashを入力フィールドとして使う場合、ユーザに対して、非常に大きな制限を加えていることを知っておくべきです。ブラウザが取り扱えないデータ形式を追加可能なプログラムで取り扱えるようにしよう、というのがブラウザのプラグインの元々の発想なのですが、時代が変わって、プラグインでインタラクティブなコンテンツを処理しよう、と考える人たちが増えました。しかし、GeckoのIME制御がバージョン1.9まで完成しなかったこと、他のブラウザも同様の問題を抱え続けていること、プラグインはネイティブアプリですが、ネイティブアプリの全イベントをハンドリングできるわけでは無い点等を考えると、いかにプラグインを使うことがユーザビリティ、アクセシビリティ的にリスクが大きいのか理解してもらえるかと思います。

今後、OSやブラウザの64bit化など、ますます混迷を深めていくことになりそうなので、Flashを使ったインタラクティブなコンテンツ作りがいかにハイリスクなことなのかを理解しておかないと、デスマーチを体験するハメになるかもしれません。

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