この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2005年12月)

2005年12月15日

Re: 「リダイレクト制限解除要望」問題雑感
初回投稿日時: 2005年12月15日15時30分15秒
最終更新日時: 2005年12月16日00時38分50秒
カテゴリ: 雑談
SNS: (list)

なお sri-net.com の webmaster5 さんがこのbugはたくさん報告されてますと書いているのは、本家 Bugzilla の検索結果を見てのことだと思う。実際に読んでみると、ほとんど cookie 周りの問題らしい。そのあたりで、また認識のずれが生じているのではないか。

cookieの問題だとすると、私の知識外なので判断はできかねるというのが正直なところ。

件のバグで私の挙げたBug-org 256452で確かにそういう話は出ている。 だが、結局主要開発者の検証が入っていないので真実かどうか分からない。(ちなみに、報告者の提示したCGIではcookieは使われていない。)

この辺のバグを修正可能な人物というとDarin Fisher氏あたりしか思いつかないが、彼の仕事量を調べてもらえれればいかに多忙な人か分かると思う。(バグメールに至っては、全く受け取っていないが、それでも返事は返ってくるのでなんらかの方法で、主要なバグは監視してくれているようだが。) 彼がマーケティング、もしくはセキュリティ上、重要なバグ以外、特に、今回のような非現実的な話題で、彼自身で検証して解決に向かうということはあり得ない。

徹底した検証と、実装レベルでの話にまで言及しないと、この問題の解決は無いと思う。(他のバグ修正で、ひょっとすると、ということも考えられるが。) で、具体的に、誰かそれをやっているかというと、誰もやっていない。ならば、修正を要求する人物、例えば件の報告者の方にでもがんばってもらうしかない。

ちなみに、私はできればネットワーク関係のコードはいじりたくない。知識不足というのもあるが、セキュリティホールに直結しやすいコンポーネントなので、余程の必要性がない限り、リスクを冒したくないというのが正直なところだ。今のところ、私がいじったネットワーク回りのコードはURIの処理と、IDNの処理ぐらいで、核心部分はソースも見たことがない。

ちなみに、このbugはたくさん報告されてますという発言を本家bugzillaでの調査結果なのだとしたら、私には該当するものは発見できていない。文意からして、dupが大量に発生しているということになるが、件のバグを閉じた後、一応調査してみたのだが、Bug-org 256452にdupされたバグがひとつあるぐらいだった。

ちなみに、bugzillaでは通常、大量にdupがあるというと、数十個十数個以上での話である。dupが一つ、というのは非常にマイナーな問題であることを物語っていると思う。

私は検索という作業がどうにも苦手なので、よく見落とすが、徳保さんは他に見つけられているのだろうか? 文面からはそのように受け取れるのだが。

徳保氏からメールを頂いた。メールなので文章の内容は引用しないが、要するに、徳保氏の張られていた検索結果のリンク(「Redirection limit」検索結果)の結果を見てのことではないか、とのこと。このリンク、完全に見落としていた。申し訳ない。

だが、氏もおっしゃっておられたが、結局、件の報告者が全く何の反応も無いので真実は闇の中、である。

関連するかもしれないエントリ

関連するかもしれないエントリを発見できませんでしたが、無いとは限りません。