この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、Mozilla Japan、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

もずはっく日記(2008年6月)

2008年6月12日

開発コミュティの今後(希望含む)
初回投稿日時: 2008年06月12日03時37分05秒
最終更新日時: 2008年06月12日04時58分04秒
カテゴリ: Mozilla Core 雑談
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結局問題の根っこにあるのは人手不足です。日本の開発者コミュニティはこれを解決していかなくてはいけません。現在の日本のMozilla界隈では、ユーザ向けのフォーラムが数カ所にあり、それ以外に実際に何らかの貢献をしているコミュニティが数件あります。このうち、プロダクト自体のコア部分の開発をやっているのはBugzilla-jpのみです。

Bugzilla-jpは歴史的経緯やマンパワーの不足から意図的にその敷居を高くしました。はじばぐでルールを明文化していて、ある程度の知識、技術力が参加者には求められます。この結果、活動を休止する等のメンバーの引退ペースはそのままに、新メンバーの増えるペースは大きく下がりました。しかし、その代わりにこの敷居を越えてきてくれた方は皆、レベルが高く、とても大きな貢献を行ってくれています。その証拠に、Firefox 3のクレジットには多くの日本人の名前を見つけることができるでしょう(出てくる日本人名全てがbugzilla-jp関係者、という訳ではありませんが、割合は高めです)。

では、人を増やすためには単純に考えれば敷居を下げれば良いのですが、それはまだ当分できません。現在の貢献者の貴重な時間を無数に報告されるであろう意味不明な報告に割く余裕はまだまだ無いのです。

この問題に対する一つの解は現在のユーザコミュニティ群とBugzilla-jpの間に中間的なコミュニティを置くというアイデアです。これに対するひとつの実践例はもじら組のとおやまさんが開設してくれているFirefox3 問題報告センターですが、今のところBugzilla-jpとはあまりうまく連携できていません。それがbugzilla-jpにエスカレーションされるべきバグが無かっただけなのか、エスカレーションされていないのか、その辺も私には把握できていません。スタッフ間のコミュニケーション不足と言えばそれまでなのですが、他にも理由はあるようです。

Bugzilla-jpでも敷居が低かった時代によくありましたが、報告が投げっぱなしで内容を正確に把握できないという話を聞いています。この辺、報告者がメールアドレスを登録しなくても良いという現在の報告センターのシステム的な問題であるように思えます。

また、とおやまさん自身、多くの作業(SeaMonkeyの日本語化や、も組コンテンツのメンテナンス等)を抱えている方なのでもっと力を貸してくれとはとても言えません。

そんな訳で、私たちに足りないのは新しいコミュニティをイチから作り、時間をかけて仕切ることができる人材なのではないかと考えています。Firefoxユーザの中には「手伝いたいけど、どこで何をすれば良いのか分からない」という人は多いかもしれません。ですが、そういった人は今はまだ必要ないのです。今、そういうレベルの人を活かせるコミュニティが無い訳ですから。今、私が必要だと思う人材は、「無いなら作ろうよ」と言い出せるレベルの人なのです。

もちろん、単純に技術力があり、バグを修正できたり、バグを発見して検証できるレベルの人(もちろん、コミュニケーション能力に問題が無いことが前提ですが……)は直接Bugzilla-jpへ来て頂ければすぐにでも開発者として参加はできます。

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